姉の考え
姉はきっぱりと「保険」だと言い切った。
何の保険かと思ったら、男が家事をしないできないタイプだった場合の保険らしい。
今まで数人と付き合って、まともに自炊能力があったのはほぼ皆無だったそうだ。
そして家事をしない奴に限って折半したがる傾向にあると・・・。
「一応最低限の家事能力があるという男性を選んだつもりだけど、これで申告したほど家事がこなせなくても、その分家計に貢献してくれたら納得できる」
「家事を分担できるなら生活費も折半するし」
「収入が同レベルなのに家事も育児もしてくれない人と支え合うことはできないでしょ」
ということらしい。
家庭への貢献率を金と家事とで考えた場合、姉の感覚では男は家事ができないタイプが多いので、最初から割り切って男には収入を求めるそうだ。
もし家事能力が高い男がいたなら、そいつが自分より収入が低かろうが結婚しただろうとも。
この話を聞いて、そういえば俺は元カノに弁当を作ってもらったことはあっても逆はなかったなと思った。
男が家事する姿を見せることで、女は安心するのかもしれないと姉の話を聞いて感じた。
それからはできる限り自炊するようにして、下手くそながら弁当も会社に持っていくようにした。
休みの日に掃除グッズを買って、今までおざなりだった水回りや細かいところまで掃除した。
洗濯物もコインランドリー任せにせずに、タグを見て洗濯機を回すようにした。
他にも色々・・・
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